AV監督とAV男優の話

現役のAV男優は一体何人くらいいて今需要があって売れているのはどんなタイプなのか?

「AV男優」という職業は、今となってはかなり一般的に認知されるようになりました。

AVがある時点で、”男性の方”がいるのは当然のことです。

しかしながら、かつてはなかなかスポットライトが当たらない、むしろ目立ってはいけない存在でした。

ただの”竿”として存在していた時代が長かったものです。

監督兼カメラマン兼男優である「村西とおる」のような存在というのは、異質でした。

それが「加藤鷹」くらいからでしょうか?徐々にその存在が注目されることが増え、そして主に「しみけん」によってブレイクしたと言っていいでしょう。

で、今はどんな状況なのか。

流行りの病や、新しい法律など、いろいろあってやっと落ち着いてきたタイミングで振り返っておきます。

果たして今、AV男優は何人いるのか?

正確には、わかりません。

AV女優の数に比べて、AV男優の数が圧倒的に少ない。

というのは、常識ですね。

ずっと言われてきたことです。

かつてはAV女優1万人に男優100人と、100:1くらいだと言われていました。

今となっては、女優は無数です。

一方で、男優は変わり映えしないようにも見えます。

相変わらずよく見る人もいるし、ちょっと出てすぐにいなくなってしまった人も多いです。

”どこからどこまでカウントするのか?”というのは、けっこう重要です。

汁男優は除外で、監督兼任は微妙なところ。

そう考えると、広く数えて80人程度なのではないかと。

ごく稀にしか見ない、その他大勢まで含めて120人くらいかなと。

その中で、職業としてしっかり稼げているのは50人もいない気がします。

「よく見る人」というのは、結局30人程度かなと。

名前と顔が一致する人というのは、意外と少ないはず。

上記しみけんに加えて、

森林原人

黒田悠斗

吉村卓

沢井亮

ムーミン

やはり、相変わらずな感じがします。

「めちゃくちゃ出てる」か「いろいろできる」か

昨今の情勢から仕事が減ってしまったのは、AV女優だけではありません。

人数が増えそうだったけど、結果的に淘汰されてしまったのが今です。

引退してしまった人、たまにしか出なくなってしまった人もいます。

そんな中で出演しまくっている人というのは、やはり理由があります。

まず、一番重要な要素は「知名度」です。

これは業界内での話であり、いっぱい出ているということは、安心して任せられるということです。

男優として認められる、評判が良くなる要素はいろいろあります。

女優ウケがいい

カメラに対する見せ方を知っている

出して欲しいタイミングで出せる

要は、

制作の要求に応えられる

という土台です。

現実的に使い勝手がいいからこそ、仕事が来るのです。

そして、仕事が仕事を呼びます。

結果的に、

色々出ているから色々出られる

という、まさに資本主義的な結果を招くのです。

とは言え、一度デビューしてしまえば自分で幅を広げられる時代でもあります。

キャリアアップの手段は、もはやハメ撮りや監督業だけではありません。

ユーチューブをはじめ、”挿入”以外のパフォーマンスでファンを獲得することもできます。

特にセックスは、男女関係におけるとても大きな要素です。

男優は、参考にされる対象でもあるのです。

演技派が輝く時代

そして、現代のAVの傾向として欠かせない要素が「演技」です。

”演技ができる”というのは、今までも重宝されて来ましたが、今後更に重要性が増すでしょう。

2023年に流行っているAVのトレンドとこれからも注目され続けるであろうジャンル

「小沢とおる」が、めちゃくちゃ出てます。

義父とか、だいたい小沢とおるです。

同じシリーズで、いろいろな家にいたりします。

賛否があったりします。

それでも、それほどまでに業界内で需要があるということなのです。

同じく、「阿部智広」や「田淵正浩」といったちょいワル系も出まくりです。

「種付けプレス先輩」とか「金貸しの人」とか、定番の役柄を作れるかが今後を左右しそうです。

相変わらず売れるまでのハードルが高い

AV男優とは、究極の肉体労働です。

そのため、頑張ればなんとかなるような気もします。

ただ、そうは簡単にいきません。

何よりも実績が必要なのに、”実績を残すまで”が非常に難しいのです。

人前で裸を晒してしかもセックスする

カメラの前で勃起する

異常です。

でもそんなことは覚悟できているし、それ自体はできる人もいるでしょう。

”やらせてもらえるまで”に、まず行き着く必要があるのです。

そして、そのための道筋がけっこう独特です。

「履歴書を持ってメーカーに行く」というのは一番ベタな方法であり、実際にそこからキャリアを始められる人もいます。

一方で、

  • ゲイビデオ
  • 有名男優のお付き
  • 根回し

といったものを経てトップ男優に登り詰めた話は、どこかで聞いたことがあるはずです。

  • 美味しい仕事が回ってくる人は決まっている
  • どうしても常に信頼できる男優に任せたい

そういった特殊な事情もあります。

結果的に、少ない人数で仕事(ギャラ)を総取りしているように見えてしまうことも事実です。

しかし、それはいずれマンネリを招くことになります。

ニューフェイスは、定期的に採用すべきです。

「エロメン」と呼ばれているような、女性向け作品に出ている男優ももっと活躍して欲しいです。

誰にでもできる仕事ではありません。

だからこそ、やりたい人にできるだけチャンスを与えることが必要であるはずです。